黒神埋没鳥居・埋没門柱(桜島)(2011-05)
鹿児島 桜島にある噴火で埋まってしまった鳥居と門柱です。
大正大噴火の際に火山灰や溶岩によって埋没しました。
どちらも県指定の天然記念物になっています。
この鳥居は腹五社神社にあり、元々3mの高さでしたが噴火で笠木を残して埋没してしまいました。
当時の村長が爆発の凄まじさを後世に伝えるために発掘を中止して保存したそうです。
鳥居の奥に小屋みたいな形の神社があります。当時の本殿は灰に埋まってしまったそうです。
鳥居のある黒神地区は全戸(687戸)が埋没する被害を受けました。
現在でもそこらじゅうに火山灰が積もっているので、
失礼な表現ですが灰色がよく目立つ色の少ない雰囲気が漂っています。
門柱は現在の集落から200m程離れた道沿いにあります。
高さが2.5m程あったそうですが、現在は上部の先端がかろうじて出ている程度です。
溶岩や噴石などで家屋は全焼したそうで、周囲には何も残っていません。
行き方ですが、桜島を周回する県道26号線沿いにあります。
黒神地区は桜島港の反対側になります。
鳥居は黒神中学校の隣で、門柱は鳥居から200m程北側にあります。

神社への入口です。

鳥居です。
以前は地面が2m以上も下だと思うと、何とも不思議な感じがしてきます。

県道側に向かってです。
当時の様子を伝えるものは他には何もありません。

門柱の周辺には何もありませんでした。

かろうじて頭が出ている程度です。
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